Webデザイナーは激務で残業が多い?ワークライフバランスの実情

Webデザイナーって激務で残業が多いイメージだけど、実際はどうなの?
と気になっている方向けに、
・元東証一部上場企業のインハウスWebデザイナー(6年)
・在宅勤務(リモートワーク)
・Webデザインオンラインスクールのメンター
・秘書技能検定1級、色彩検定1級を保持
・Webデザイナー新卒採用にも携わっていた
今回は、「Webデザイナーは本当に激務で残業が多いのか」について説明していきたいと思います。
目次
- Webデザイナーの平均残業時間は21.4時間
- Webデザイナーが激務で残業が多いイメージと言われる理由は?
- 激務で残業が多いWebデザイナーだけではない
- Webデザイナーとしての働き方
- Web制作会社のWebデザイナー
- インハウスWebデザイナー
- 激務・残業が少ないWebデザイナーを目指すには
- インハウスWebデザイナーに求められるスキルとは
- Webデザイナーになるためには、なにから勉強すればいいのか
- まとめ
Webデザイナーの平均残業時間は21.4時間
dodaの残業時間ランキングで見た時、Webデザイナーの平均残業時間は21.4時間という数字が出ました。2021年4月~6月の3カ月の平均残業時間は、全職種の平均が20.8時間/月という結果のため、Webデザイナーの残業時間は、比較的に平均的と言えるでしょう。

ただ、ここで注意が必要なのは、あくまでもWeb業界全体で見た時のWebデザイナー平均残業時間のため参考程度に留めておくことが大切です。当たり前ですが、残業が多い企業もあれば、残業が少ない企業もあるということです。
またブラック企業の場合、サービス残業という形で数字には出ていない残業時間もある場合があります…。
全職種の”平均残業時間”で見るとWebデザイナーも平均的な残業時間ですね。
Webデザイナーが激務で残業が多いイメージと言われる理由は?
Webデザイナーは「おしゃれ」「楽しそう」というイメージの反面「残業が多そう」「激務」といったイメージを持たれる方も多いと思います。その理由はなんなのでしょうか?いくつかのパターンで解説していきます。

クライアント(顧客)ありきのビジネスモデルだから
Web制作会社の場合、クライアントありきのビジネスモデルが成り立っています。
基本的にはクライアントが定めた締め切り(納品日)は「絶対」であり、それに向けてWebデザイナー達はデザイン作業を行います。そうなると、納期が短い場合などはどうしても残業時間を増やすしか方法がなくなります。そのため、締め切り間近になると、どうしても最後の詰めの作業で残業が多くなるケースがあります。
同時並行で複数の案件をこなさないといけないから
Web制作会社のWebデザイナーは、基本的に複数のクライアント案件を抱えています。
そのため、同時並行でWebデザイン作成を行う必要がありクライアントへの確認(電話やメール)や、Webデザイン作成、デザイン修正、コーディングなどやることが多岐にわたります。それらに自分で優先順位をつけ、それぞれの案件を完遂しなければなりません。これらをこなす場合、必然的に残業時間が膨らんでいきます。
新人Webデザイナーの場合、スキルが発展途上だから
どの業界・職種でも言えることですが、初めての仕事は知識や経験がないためどうしても覚えたり、作業するのに手間取ってしまいます。Webデザイナーの場合、企画から、ワイヤーフレーム作成・Webデザイン・コーディング(HTML/CSS)といった、たくさんのことを進めていく必要があるため、新人の場合どうしても時間がかかってしまいます、いわゆる修行期間ですね。
クライアントワークの場合、どうしてもお客さん優先になるため残業が多くなる傾向にあります。
激務で残業が多いWebデザイナーだけではない
これまで、Webデザイナーの残業時間と残業時間が多い理由についてお伝えしてきました。
ですが、実際には残業が少なくワークライフバランスが整ったWebデザイナーとしての働き方も存在します。ここからは、Webデザイナーとしての働き方のパターンについて解説していきます。
Webデザイナーとしての働き方
Webデザイナーの働き方には、主に2パターンあります。
- Web制作会社のWebデザイナー
- インハウスWebデザイナー
Web制作会社のWebデザイナー
「Web制作会社のWebデザイナー」とは、クライアント(顧客)からの依頼で、Webサイトを作成し、納品するというのが大きな流れです。Web制作会社のWebデザイナーの良いところは、大きな案件に携わることができるところです。

有名企業の案件に携わることができるため、やりがいや世の中への影響力を実感できます。また、色々な案件をこなしていくため、Webデザインの引き出しが増えていきます。そのため、Webデザイナーとして独立を考えている方にとっては、いろいろな経験をすることができるというメリットもあります。
多くのクライアント案件に携わることができるので、仕事の進め方やWebデザインスキルも上達して行きやすいです!
インハウスWebデザイナー
「インハウスWebデザイナー」とは、自社サービス・サイトの保守運用やサービスの改善がメインの働き方です。Web制作会社と違いクライアントがいないため、時間の融通がききやすいというのがあります。

例えば、締切です。Web制作会社の場合だと、クライアントの依頼で経営が成り立っているため基本的に絶対厳守です。そのため残業が多くなり、なかなか帰れないということもあります。一方インハウスの場合、自社サービスの運用・改善のため外部による干渉が基本的にはありません。そのため比較的、締切など調整は融通がきく傾向があります。
サービスを成長させる部分に特化したWebデザイナーのため、Webデザイン以外にもサービスコミュニケーションやUXなど幅広いデザインスキルを身につけられて行きます。
激務・残業が少ないWebデザイナーを目指すには
上記でお伝えしている通り、Web制作会社のWebデザイナーの場合は複数のクライアント案件を並行して進めなければいけないため残業が多い傾向にあります。できるだけ残業が少ないWebデザイナーを目指したい場合は「インハウスWebデザイナー」を目指すのをおすすめします。
残業だけに目を向けるのではなく、あなた自身がWebデザイナーとしてどうなって行きたいのかを考えることも大切ですよ!
インハウスWebデザイナーに求められるスキルとは
基本的にWeb制作会社で働くWebデザイナーのスキルと変わりませんが、インハウスのWebデザイナーは「自社サービス・サイトをより良くしていき売上に貢献する」必要があります。
そのため、Google analyticsやsearch consoleなどの定量的な数値根拠のもと改善施策を提案し遂行していく必要があります。インハウスWebデザイナーを目指したい方は、基本的にWebデザインスキルはもちろんのこと、そういったツールをまず勉強してみるのも良いと思います。
Webデザイナーになるためには、なにから勉強すればいいのか
Webデザイナーを目指すには、独学でWebデザインを学ぶ方法と、スクールで学ぶ方法があります。Webデザインに関して全くの未経験という方にはスクールをおすすめしますが、下記の記事で独学でWebデザインを学ぶ方法についてまとめているので、参考にしてみてくださいね。
Webデザイン未経験の方は、現役のプロWebデザイナーに教わるのがWebデザイナーになるための1番の近道です。筆者がおすすめするのはテックアカデミーで、講師全員が現役のプロWebデザイナーでじかに現場で使われるWebデザインスキルを教わることができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
Webデザイナーの働き方は色々あり企業にもよりますが、インハウスWebデザイナーの方がワークライフバランスが保たれている傾向があります。
あなたは、どんな会社でWebデザイナーとして働きたいですか?
もちろんWeb制作会社だと、色々なクライアント依頼でWebデザインスキルがつきやすいです。色々なWebデザイン作成の経験をし、そこからインハウスのWebデザイナーを目指すのも1つの選択肢として良いのではないでしょうか。