Webデザイナーはセンスが必須?大手現役Webデザイナーが解説
Webデザイナーになってみたいなーと思っているのですが、Webデザイナーはセンスが必要ですか?
と気になっている方向けに、
・元東証一部上場企業のインハウスWebデザイナー(6年)
・在宅勤務(リモートワーク)
・Webデザインオンラインスクールのメンター
・秘書技能検定1級、色彩検定1級を保持
・Webデザイナー新卒採用にも携わっていた
が「Webデザイナーはセンスが必須なのか」について解説していきます。
目次
- Webデザイナー=センスが良いわけではない
- そもそもセンスとは何か?
- Webデザイナーはみんな最初からセンスがある?
- 先輩Webデザイナーをよく見ると、センスではないものに気づく
- センスがあるとWebデザイナーとして仕事が増える
- まとめ
Webデザイナー=センスが良いわけではない
「Webデザイナーをしています」と自己紹介をすると「え〜!おしゃれですね〜」「センスが良さそうですね〜!」「絵が上手いでしょうね〜!」と言われたりします。ここでお伝えしたいのは「Webデザイナー=センスが良い」と言うわけではないと言うことです。
そして、Webデザイナーになるにあたってセンスは必須ではありません。
その理由について、この記事で解説していきたいと思います。
Webデザイナー=センスがいい訳ではありません!
そもそもセンスとは何か?
「センス」の意味を皆さんご存知でしょうか?
改めて意味を聞かれると、自分も分からなかったので調べてみました。
センス
goo辞書
物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。感覚。
センスとは、ある物事に対して敏感に微妙なニュアンスを汲み取れる力、といったところでしょうか。
センスというのは、元々その人が持っている才能と思われがちです。もちろん元々才能がありセンスが良い人もいますが、ほとんどの人は普通の人です。その普通の人たちはどうやってセンスが良くなっていくのでしょうか。
1つは「良いものをたくさん見てきた」というデータの蓄積から、センスが良くなると言われています。なのであるデザインを見たときに「なんかダサいな…」「なんか違和感があるな…」と言う感覚は、センスと言われがちですが、その人が過去に見てきた良いものが基準となっているのでデザインの善し悪しが分かるのです。
世の中にある良いもの(モノ・デザイン等)を見るだけでも、センスは磨かれていきます!
Webデザイナーはみんな最初からセンスがある?
大手IT企業で現役Webデザイナーをしている私ですが、学生時代はデザインセンスが皆無でした。なぜなら上記で説明した通り「良いデザイン」というものを見てきた経験がなかったからです。
大学生の頃にWebデザインスクールに通い、講師の方にデザインの添削をしてもらいながらなんとか就職できるレベルまで成長しました。
新卒で大手IT企業のWebデザイナーとして就職できたので「Webデザインのセンスがあると認めてもらえた!」と思っていたのですが、周りのWebデザイナーの先輩たちを見るとレベルの差を突きつけられました。当たり前ですが、バナー1枚作成だけでも時間はかかるし、出来栄えがなんか下手だし自分にはやっぱりセンスがないのかと落ち込んだ時期もありました。
先輩Webデザイナーの仕事ぶりを見て、自分にはデザインのセンスが無いのだと落ち込んでいました…。
先輩Webデザイナーをよく見ると、センスではないものに気づく
先輩Webデザイナーと比べて自分の不出来さに落ち込んでいた時、先輩のデザインをよく見るように心がけました。言うならば、先輩の技を盗む感覚ですね。
すると、あるWebデザインの法則的なものが分かってきました。「余白は均等にするとバランスが良くなる」「文字詰めをすると文章が整って見える」といったデザインの原理原則がありルールをしっかりと守った上で綺麗なデザインに仕上がっているということを学びました。
Webデザイナーはアーティストではないため、好き勝手デザインをするわけではありません。ある問題に対して解決するために情報を整理してデザインに落とし込んでいくのがお仕事です。
もちろん、美的センスがあったほうが美しいWebデザインに仕上がるというのは言わなくても分かることですが、必ずしもWebデザイナーがセンスが良くないとなれないのかという話になると別問題です。
センスがなくてもWebデザイナーとしてお仕事をすることは十分に可能です。
Webデザインはセンスではなく、デザインのルールの上に成り立っているものです。
センスがあるとWebデザイナーとして仕事が増える
上記で話したことと真逆にはなりますが、センスがあるとWebデザイナーとしてお仕事が広がります。「あの人に任せれば大丈夫」「あの人のWebデザインはセンスが良いから任せたい」といった感じにクライアントから「センスが良いWebデザイナー」として一目置かれる場合もあります。
ただ、そうなるためにはまずWebデザイナーとして経験を積み「良いデザイン」を多く見て真似てみたり、流行に敏感であるというのも大切です。未経験の方がこれからWebデザイナーを目指す場合は、デザインの基本を体に馴染ませることに専念しましょう。
Webデザイナーを目指している方は、センスの前にデザインの基礎を習得しましょう。
まとめ
今回は「Webデザイナーはセンスが必要なのか」について解説しました。
Webデザイナー=センスが良いわけではないということが分かりましたでしょうか。これからWebデザイナーを目指したいという方は、センス以前にデザインの原理原則をしっかりと学ぶようにしましょう。
Webデザイナーのなり方については、下記の記事にまとめているので参考にしてみてくださいね。