独学でフリーランスのWebデザイナーを目指す方法を現役Webデザイナーが解説
独学でフリーランスのWebデザイナーって目指せるのかな?
と悩んでいる方向けに、
・元東証一部上場企業のインハウスWebデザイナー(6年)
・在宅勤務(リモートワーク)
・Webデザインオンラインスクールのメンター
・秘書技能検定1級、色彩検定1級を保持
・Webデザイナー新卒採用にも携わっていた
が「独学でフリーランスのWebデザイナーを目指す方法」について説明していきます。
目次
- フリーランスWebデザイナーになるための準備をする
- 作業環境を整える
- 名刺を作る
- ポートフォリオサイトを作る
- SNSのアカウントを作る
- ビジネスマナー(メール)について知っておく
- 税金の勉強をしておく
- フリーランスWebデザイナーに最低限必要なスキルを学ぶ
- デザインの原理原則を書籍から学ぶ
- Illustrator(イラストレータ)・Photoshop(フォトショップ)
- HTML・CSSについて
- フリーランスWebデザイナーとして仕事を受託する
- 知り合いの紹介から受託してみる
- アウトソーシング系サービスを利用して受託する
- SNSで発信して受託する
フリーランスWebデザイナーになるための準備をする
作業環境を整える
フリーランス以前にWebデザイナーとして必須なものが、デザインツールを扱う上で最適なパソコンやデザインツール、ディスプレイがあります。パソコンは特別なこだわりがないのであればmac推奨です。メモリはデザインツールを扱うため最低でも16GBは欲しいです。
デザインツールに関しては、AdobeのIllustrator・Photoshopは最低限必要になります。デザイン初心者の方は、下記のAdobeソフトの学習講座+1年間のライセンス付きプランもございますので検討してみてください。
名刺を作る
フリーランスなら名刺にこだわりを!
ビジネスシーンでは絶対必要となる名刺。
名刺は、初めて会う相手にあなたをアピールする最初のツールです。名刺デザインの良し悪しによって、相手に持たれる印象が大きく違ってくるでしょう。なんとなくで名刺は作るのではなく、細かいディテールまでこだわり通しましょう!
名刺を作る上で気をつけるポイント
- 基本的な書体(無難)を用いる
- 名前と屋号を打ち出す
- 名刺に入れる情報を精査する
- 基本的に名刺サイズは標準にする
- 【プラスアルファ】活版印刷だと本気度が伝わるのでおすすめ
- 【プラスアルファ】紙質や特殊印刷にすると、差別化や相手への印象が強くなる
ポートフォリオサイトを作る
フリーランスのWebデザイナーになるのであれば、ポートフォリオサイトは必須です。
なんとなくでポートフォリオサイトを作るのではなく、ターゲットとしているクライアント目線に立って作っていきましょう。
ポートフォリオ作成時に気をつけるべきポイント
- プロフィールで職歴・経歴や人となり、居住地がわかる(顔写真はできれば必須)
- 仕事一覧が掲載されている(掲載する仕事がない場合は、やってみたい仕事を想定して架空作品を載せる)
- 仕事に繋げるための、問い合わせやメールアドレスが記載されている
- ポートフォリオサイトがレスポンシブデザインで構築されている
- SNSと連携している
SNSのアカウントを作る
フリーランスにとってSNSは強力な営業ツールとなるため必須です!
ひとまず、Twitterのアカウントは作成して、コツコツとアウトプットを継続的に行いフォロワーを増やしていきましょう。
SNS運用時に気をつけるポイント
- ネガティブなことや、センシティブな発言は控える
- 最初は日常的な発言ではなく、見る人にとって有益な情報をアウトプットする
- 自己紹介文で簡潔にどんな人かがわかるようにする
- できれば顔写真をアイコンに設定する(信頼度アップ)
ビジネスマナー(メール)について知っておく
フリーランスWebデザイナーになれば、問い合わせやクライアント対応は全部自分で行う必要があります。メール1つで信頼を落としてしまう可能性もあります。今一度、ビジネスメールの基本マナーを確認しておきましょう。
税金の勉強をしておく
会社員からフリーランスWebデザイナーになる場合、税金も自分で納めなければいけません。
しっかりと税金のことを勉強していないと、本来節税できたはずの税金を多く取られてしまい手元に残るお金が少なく損する可能性が大きいです。ですからぜひ、税金の勉強もしておきましょう!
独学なら、まずはデザインの基本を習得しましょう
独学でWebデザイナーを目指そうとしている方の場合、Webデザイン以前にデザインの基本も学ばれたことがない方が多いと思います。そのため、まずはデザイン書籍からデザインの基本・原理原則の理解から始めましょう。何事も基本が大事です、しっかりと基礎を身につけてWebデザインをしていく準備を始めましょう。
下記の記事に筆者がおすすめするデザイン書籍をまとめたので、ご覧ください。
フリーランスWebデザイナーを目指すために、Webデザインツール+コーディングを扱えるようにする
デザイン書籍を読んで、デザインの基本的な部分をある程度理解できたら、早速Webデザイナーとして働いていけるようWebデザインツール+コーディングを習得していきましょう。Webデザイナーがよく使うツールとしてAdobeのIllustratorやPhotoshopなどが挙げられます。これらの詳しい情報は下記の記事にまとめているのでご覧ください。
コーディングについては、まずHTMLやCSSをいきなり書くよりも最低限のルールや書き方を理解しておくとその後スムーズにコーディングの練習が進められると思います。なのでProgateやドットインストールといったコーディング学習ツールでHTMLやCSSの理解を深めていきましょう。
フリーランス以前に、Webデザイナーとして最低限必要なデザインツールやコーディングの基本は押さえておきましょう!
HTML
HTML(エイチティーエムエル、HyperText Markup Language)とは、Webサイトを作る時に用いる言語です。今あなたが見ているこのWebサイトも、HTMLで作られています。建物でいう「骨格となる鉄骨や木造部分」にあたります。
HTMLでは、見出し・段落・表・リストといったWebサイトの骨格となる情報を記述していきます。この段階では、見た目に関する色や、文字サイズやレイアウトなどは設定していきません。
CSS
HTMLでWebサイトの骨格をマークアップした後、このCSS(Cascading Style Sheets、カスケーディング・スタイル・シート)を使い見た目(文字サイズ・色・レイアウト)を設定していきます。建物でいう「外壁や、内装部分」にあたります。
JavaScript
JavaScriptは、Webサイトに動きや見た目を動的に変えたりするなど、HTMLやCSSだけでは実現できない複雑な処理を加えるときに用います。JavaScriptはプログラミング言語のため、ある程度知識が必要となります。Webデザイナーを目指す場合、プログラミング言語も扱えるようになると収入も高くなりますし、重宝されます。
フリーランスWebデザイナーになるために、ポートフォリオサイトを作りましょう
フリーランスとしてWebデザイナーを生業としていく場合、実績がとても大切です。実際にクライアントがWeb制作会社を選定する場合、そのWebデザイナーの今までの実績を見て検討します。また下のセクションでも説明しますが、クラウドソーシング系のサービスでも過去の実績をもとに仕事を振るか検討している場合が多いので、ポートフォリオサイトは必ず用意するようにしましょう。
下記の記事でポートフォリオサイトの作り方についてまとめているので、参考にしてみてください。
友人や知人から引き受けたデザインの仕事の実績をコツコツとポートフォリオサイトにまとめるようにしましょう。そうすることで、次の仕事にも必ず繋がっていきます。
フリーランスWebデザイナーの練習として、知り合い・友人からの紹介で仕事を受けてみる
最低限のWebデザインツールやコーディング知識を学んだら、早速簡単なデザインの仕事を引き受けてみましょう。「え、いきなり?!」と焦る方もいらっしゃると思いますが、独学でフリーランスのWebデザイナーを目指すのであれば、仕事にやっていくイメージを徐々に具体的にしていく方が速くフリーランスとして働いていけます。
そこでおすすめなので友人や知人からデザインの仕事を受けることです。
なぜなら、一番手っ取り早くフリーランスのWebデザイナーとして仕事を受けられます。
友人であれば気心も知れているので、フリーランスとして仕事を受ける練習相手にもなるでしょう。友人から仕事を受けた後に、知人、昔仕事していた相手など徐々に関係性のある人に仕事がないか聞いてみると良いでしょう。
初めてのデザイナーとしての仕事なため、やってみるとたくさん問題が起こりえます。そういった経験はとても大事で、今後そのような問題が起きないようにするにはどうすれば良いか対策を考えておくことで次の仕事では問題が起きづらくなりますし、フリーランスのWebデザイナーとしての心持ちも変わっていきます。
簡単な仕事を友人や知人から引き受けて、場数とポートフォリオの材料となる作品をコツコツ増やしていきましょう!
本格的にフリーランスWebデザイナーとして仕事を探しましょう
クラウドワークスで仕事を探す
クラウドソーシング系のサービスの中で日本最大サービス「クラウドワークス」というものがあります。
経験不問の仕事から専門性の高い仕事まで、種類はさまざまあります。最初はWebデザイナーとして実績を積むために、小さなお仕事から始めてみましょう。例えば、会社のロゴ作成や、イラストレーション、個人のHPサイト作成などが良いでしょう。そうすることで自ずとスキルアップしていき、仕事の幅、選択の幅も広がります。
SNSから仕事を得る
この方法は、長期的な戦略として用いる場合が多いです。今の時代色々な仕事がSNSから生まれるようになってきています。私の友人もイラストの仕事をSNSで初めて受け、今はイラストレーターとして活躍しています。
とはいうものの、やはりSNSはいきなりフォロワーが増えるということはバズったりしない限りそうそうないので、地道に自分のWebデザイナーとしての知見や独学で学習する方法などをアウトプットしていくことでフォロワーも増えていくでしょう。そこからWebデザインの仕事を募集していることをアピールしていると単発でも結構仕事が受けられるようになります。
今の時代インターネットの急激な普及もあって仕事の受け方が多様化しています。
自分に合った仕事の受け口(SNS等)を作り、継続的にWebデザインの仕事が貰えるように努めていきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
独学でフリーランスのWebデザイナーになるのは、Webデザインスクールや専門学校に通っている人と比べると効率的な学習方法を自分で調べて習得していき、且つ仕事も自分で探していく必要があります。そういった面で険しい道のりとはなりますが、これらが出来れば自分で稼いでいけるという自信にも繋がるでしょう。ぜひ、独学でフリーランスのWebデザイナーを目指されている方は頑張ってください。
もしも独学でフリーランスのWebデザイナーを目指すのが難しそうとなった場合は、下記のようなWebデザインスクールで学ぶのも1つの手です。