【未経験必見】現役Webデザイナー面接官が志望動機で知っておくべき3つのポイントを解説
未経験からWebデザイナーを目指しているのですが、志望動機ってどうやって書けばいいですか?
今回はこのような悩みを持つ方のために、
・元東証一部上場企業のインハウスWebデザイナー(6年)
・在宅勤務(リモートワーク)
・Webデザインオンラインスクールのメンター
・秘書技能検定1級、色彩検定1級を保持
・Webデザイナー新卒採用にも携わっていた
が、今回は「未経験からWebデザイナーを志望している人向けに志望動機について」お話ししたいと思います。
目次
- Webデザイナーの志望動機について
- Webデザイナーは志望動機 + ポートフォリオで合否が決まる
- 【未経験向け】ネットにあるWebデザイナーの志望動機例は見すぎないで!
- ポートフォリオは企業によってカスタマイズしましょう
- Webデザイナーの志望動機を書く前に、まずは企業が求めている人材像を確認する
- 志望動機はラブレターと一緒
- 現役面接官のWebデザイナー志望動機に対する裏話
- 面接官が教える志望動機を書くときに気をつけたい3つのポイント
- 未経験でWebデザイナーの志望動機の書き方に悩む人はプロに相談
- 志望動機チェックリスト
- まとめ
Webデザイナーの志望動機について
どんな業界・職種でも採用する際の判断軸として、マインドマッチ(志望動機・会社に馴染めそうか)、スキルマッチ(経験・実績)という観点で志望動機を見ています。ただ、ある程度のスキルが必要な仕事、今回の場合はWebデザイナーとして働く場合にはWebデザインの技量を採用側は知りたいわけです。
上記から、志望度・人柄だけではWebデザイナーとして採用されるわけではないことが分かりました。ではWebデザインの技量はどうやって伝えれば良いのでしょうか。
未経験の場合「Webデザイナーになりたい!」という気持ちだけでは採用されるのは難しいです。
Webデザイナーは志望動機 + ポートフォリオで合否が決まる
Webデザイナー経験者・未経験者でアピールするポイントは違うので、それぞれアピールするポイントを見ていきましょう。
【Webデザイナー未経験者】伸びしろを志望動機でアピールしましょう!
Webデザイナーという職業は就職するのに必要な資格もなければ、学歴も必要としません。
そのため、誰にでもWebデザイナーになれるチャンスがあります。Webデザイナー未経験の方達は、ぜひ伸び代を志望動機でアピールしましょう!
「現時点ではこれくらいのデザインしかできないけれど、今はこんなデザインにチャレンジしています。貴社でこういう部分で役に立てると思います!」「友人のWebサイトを作成するために独学でイラレやフォトショ、HTML・CSSを学びこんなサイトを作りました。今はjsも学習中で、貴社でデザイン+エンジニアリング部分でも活躍していきたいです!」など、やる気と伸び代が伝わると採用する側も目を見張ることでしょう。
Webデザイナー未経験の方は、デザインクオリティが現時点で低かったとしても、やる気とフレッシュさもアピールポイントとなります!
ポートフォリオに載せるものは、できれば個人でお仕事したものが良いでしょう。
ただ未経験の場合、お仕事でWebデザインをしている場合は少ないと思うので、今まで作った作品の中でも自信作のものだけを載せましょう。
あれもこれもという感じに、ポートフォリオに作品を追加すると、採用する側も審査に時間がかかりますし「ポートフォリオを見る側を意識できていない」という判断で不採用になる場合もありますので気をつけましょう。
【Webデザイナー経験者】前職の経験を志望動機でアピールしましょう!
Webデザイナー経験者であればWeb制作のフローは把握されているでしょうし、場数もたくさん踏まれていることと思います。前職でやってきたことをアピールポイントとするプラス、志望企業が求めているスキルを見極めその部分を前職との実績を裏付けとしてしっかりとアピールしましょう。そうすれば即戦力と判断され、採用に近づくことができるでしょう。
ポートフォリオもできる限り、前職でやってきた実績ベースで載せていきましょう。志望動機と合わせて転職先でやっていきたいデザイン領域や、得意とする分野のデザインをアピールすることで採用後のミスマッチも防げますし、自分がやりたいと考えているデザイン業務にも就けるでしょう。
その企業求めているスキルや能力を見極めて、存分にアピールしましょう!
【未経験向け】ネットにあるWebデザイナーの志望動機例は見すぎないで!
多く就活生や転職者は、Webサイトや就活本の志望動機を参考に書いていく人が多いと思います。
ただ、IT上場企業で現役Webデザイナー兼新卒採用の面接官・書類選考をしている私からすると、応募者の志望動機の大半は、似たり寄ったりな文章ばかりで全く心に残らないということです。
ほとんどの方が、同じような就活サイトや就活本を読んで書いた文章で、逆に自分の個性を見せることができていない印象です。ぜひWebデザイナーの志望動機を書く際は、情報収集は文章の骨格を参考にする程度に留め、自分で考えて書いてみましょう。1度で綺麗な文章は書く必要はありません。
まずは、箇条書きで良いので、なぜその企業に入りたいのか、どんな部分で活躍できそうかを書き出してみましょう。綺麗な文章を書くのはそれからで大丈夫です。
一部上場IT企業で採用をしている側からすると、応募者の志望動機の大半は、似たり寄ったりな文章で見慣れています…。あなたの言葉で志望動機を書きましょう!
ポートフォリオは企業によってカスタマイズしましょう
志望動機の話題から少しずれますが、ポートフォリオは志望する企業によってカスタマイズするようにしましょう。
ポートフォリオではかっこいい作品が多いのに、志望している企業ではポップで可愛らしい制作物が多いと、その企業としては「なぜうちの会社なの?」とチグハグな印象なります。しっかりと志望する企業の制作物をリサーチし、得意としているデザインの領域で自分のスキルをアピールするとマッチ度が高いと考えられます。
冒頭でもお伝えしましたが、Webデザイナーを目指す場合「志望動機」+「ポートフォリオ」も重要なポイントなので力を入れましょう!
Webデザイナーの志望動機を書く前に、まずは企業が求めている人材像を確認する
「よし、志望動機を書こう!」と始める前に、ある程度その企業に関する情報を集めるようにしましょう。
どこの企業にでも当てはまりそうな無難で平坦な志望動機は、どこの企業にも刺さりません。ただ無難な志望動機でも、中小企業や業界によってはまずは会ってみてから判断する場合もありますが、大手企業の場合ほとんどふるい落とされてしまうでしょう。
まずは、その企業が求めている人材像・スキルはどういうポイントで重要視しているのかをしっかりと把握した方が良いでしょう。企業が求めている物を把握できた状態で書く志望動機は、何も考えず書く志望動機よりもマッチしたものが書けるはずです。
最低限その企業の基本情報やWebデザイナーの求めている人材像は把握できれば、それを軸に志望動機が書くことができます。
志望動機はラブレターと一緒
書類選考や面接官をする人たちは何百、何千もの履歴書を見てきていています。つまり就活本やインターネット上にあるような文章を真似して提出したとしても見透かされてしまい、落とされてしまうことがほとんどです(主に大企業)。
志望動機を考えるときはラブレター or 告白をイメージして書いてみるのもおすすめです。
あなたが好きな人に告白するとき、本やインターネット上に書かれている言葉のまま伝えることはありますか?ほとんどの方はそんなことしませんよね。「どんなところが好きなのか」「あなたと一緒にいたい」といった思いの丈を心ときめかせて相手に伝えるはずです。
就職活動の志望動機でも同じことが言えます。企業側からすると「ぜひ貴社に入社したいです!」という熱いアプローチをしてくれる学生の方が嬉しいですし、熱いパッションも感じますよ!
書いた後は第三者の人に添削してもらいましょう、友人でも構いません。
何度もブラッシュアップした志望動機は、無難な志望動機ではなくなっていきます。
現役面接官のWebデザイナー志望動機に対する裏話
面接し受験者が帰った後、面接官同士でフィードバックを行います。「こういうところが良かったですね」「この部分聞きそびれましたね」と、それぞれ受験者から感じたことを振り返ります。よく話に出てくるのは「本当にうちの会社に興味があるのかな?」という志望動機の部分です。
いくら高いスキルや良い大学を出ていたとしても、入社後すぐに辞められてしまっては企業としては採用までのコストが水の泡になってしまうため、できるだけ志望度の高い学生を取りたがります。なので受験者の皆さんは、しっかりと志望動機を固め、履歴書はもちろんのこと面接でも自信を持って志望動機を話せるようにしておくことが大切です。
面接で志望動機を深掘りされても困らないように、周りの人面接練習をしてもらうのも良いでしょう。
面接官が教える志望動機を書くときに気をつけたい3つのポイント
長すぎる志望動機、読む人を意識できている?
大企業となると1日に目を通す履歴書・エントリーシートは膨大な数となります。
そんな中、長文の志望動機があった場合なかなかの一苦労です。選考官によっては「要点を簡潔に書くことができない人」という風に受け取り不合格というパターンもあるでしょう。そのため、できるだけ要点が把握しやすい文書構成・文字数(270~300文字)にしましょう。
例えば「私が貴社を志望する理由は3つあります。1つ目は〇〇〜」といった感じに最初に伝える項目を提示するわけです。いつ終わるか分からない校長先生のお話って辛いですよね。それと一緒で、そういった人事や面接官側が履歴書を見るということを意識すると自ずと読みやすい文章が書けるようになります。
独りよがりな文章にならないよう気をつけましょう!
時間をおいて、志望動機を読み返すのも良いですね!
福利厚生を褒められても響かない
新卒の方で多いのですが、結構な数で「福利厚生に魅力を感じて〜」という風に志望動機へ盛り込んでいる方がいらっしゃいます。たしかに、大手企業となると福利厚生面でも一般的な企業と比較すると優遇されたサービスを受けられます。もちろん本当に魅力を感じたポイントだとは思うのですが、ただ志望動機に書くのが勿体ないと思うのです。
限られたスペースに福利厚生が良いことを書くよりも、企業に入りたい理由(入社後どんなことをしてみたいのか、どう活躍できそうか)を熱く書くことの方が先決です。そうすれば内定にも一歩近づけ、入社後にその魅力を感じていた福利厚生のサービスも受けられます。
福利厚生のことよりも「企業に入りたい!」という気持ちを熱く書いていた方が高評価です!
誤字脱字・言葉の使い方には意外と厳しく見ている
いまだに驚くのですが書類上で「貴社」と書くべきはずが「御社」と書いていたり、誤字脱字があったりする志望動機をよく見ます。学生さんからすると「細かいよ!」と思う方もいるかも知れません。事実、私が学生時代の時にも思っていました。ですが、いざ選考する側に立ってみると、こういった細かなところに注意がいかない人は仕事上においても雑な部分が出てくるのではないか?と見えてしまい、マイナスな印象になっていきます。
できるだけマイナスな印象を持たれないため・自分の魅力を最大限に伝えるためにも、こういった細かなミスはしないようにしましょう。そして、第三者の人に添削してもらいましょう。
細かいところですが、仕事をする上でも細かいことに気を遣える人の方が評価されます。
未経験でWebデザイナーの志望動機の書き方に悩む人はプロに相談
志望動機は、その会社への入社意欲・会社理解度・自己PRといった情報を限られた文字数で無駄なく伝える必要があるため、何度も書き直して仕上げていく必要があります。常日頃から志望動機を書く人なんていませんので、悩むのは当然ですよね。
そんな時は、リクルートエージェントなどの転職支援サービスでプロのキャリアコンサルタントに気軽に相談してみるのも1つの手です。志望動機だけでなく、あなたにあった会社を選ぶサポートをしてくれるので転職・就職活動において心強いサポーターとなってくれます。
最後に、ぜひ以下の点を注意して志望動機を考えてみて下さい。
最低限以下のポイントを抑えられていれば、書類選考通過に繋がると思います。
志望動機チェックリスト
- なぜ志望会社でないといけないのかがしっかりと伝わる文章(どこの企業にも当てはまりそうな文章は見透かされてしまうのでNG
- 志望している企業でどういう事をしてみたいか・入社後にビジョンが書かれているか
- その企業で、自分のスキルがどういったところで活かせるかを具体的に書かれているか
- わかりやすい文書構成になっているか(貴社を志望する理由は2つありますなどの書き方
まとめ
いかがだったでしょうか。
志望動機は、なぜ入社希望なのかを書くだけではありません。入社後どういったことをしたいか、どういうポジションで活躍できるのかを具体的かつ簡潔に書きましょう。あとは”入りたい”という気持ちを込めて伝えるようにしましょう。そうすれば、内定に一歩近づけると思います。